2013年2月6日水曜日

最後の引っ越し?

(整理を終えて回収を待つ段ボール)
1月末に引っ越しをした。段ボール箱で100箱余もの荷物があり、自分でもその量の多さにビックリと言ったところだ。2DKの団地住まいだったのに、どこにそんな荷物が詰め込まれていたのかと不思議でたまらない。役に立ちそうもないがらくたを、よくもまあため込んでいたものだと、我ながらあきれ返ってしまった。

 引っ越しを考えたのは、一昨年3月の東日本大震災の恐怖体験によってである。その恐怖から、7階に住んでいた私は、高層から低層への移動を強く願うようになった。自分の身の安全はもちろんであるが、孫が来ていたらと考えると身の縮む思いがしてたまらなかったのである。孫を連れて逃げ出すのには、どうしても低層に移るしかないと、その移動を考えていたところ、丁度良い具合に同じ団地の別棟に3階の空きが出て、広さも希望通りであったので、急遽、リフォームを待って転居することにした。

(整理した書棚)
歳を重ねるということは、それだけ思い出の品(荷物)も多くなるということで、引っ越し慣れている(13回)私でも辟易するぐらいに、その準備と整理には時間を要してしまった。それでも、多分最後の引っ越しであろう事を考えると、準備も整理も慎重にならざるを得ず、保存をきめる取捨選択の手間暇はやむを得ないことであった。写真の一枚一枚にも思い入れがあるのだから、大量の荷物であるだけに、当然と言えば当然のことであったのだ。引っ越しとは、回想に浸る機会でもあるようだ。

 11月の総選挙の結果は、私に暗澹とした未来を予感させ、孫たちやこの国の将来に不安を抱かせるものであった。以後の経過は、進展の速度はともあれ、決して好ましい推移をたどっているとは思えないし、危惧したとおりに動いているとしか考えられない。私は、この引っ越しを契機に、私なりの平和への発信を開始しようと決意している。幸いにも、1年以上にわたって私を苦しめた肩の故障は、引っ越しの激務にも耐えられるまでに回復したようだ。だから、1年半ぶりの仕事への復帰も検討を始めている。困難でも、自分に適した仕事を確保するつもりでいるのだ。