2013年5月31日金曜日

ラップの芯で楽しもう!

(ラップの芯などで作ったオモチャ)
右の写真は、ラップやトイレットペーパーの芯で作ったオモチャである。適当に切り刻んだり、組み合わせたりしながら形作っていくのはそれなりに楽しいものであった。サイズも何もあったものではない。ただ、適当に作業を進めていく中で出来上がったシロモノ(?)ではあるが、出来上がってみるとそれなりに愛着がわいてくる。目ざとくこれらを見つけた4歳の孫が欲しい欲しいと騒いだが、すぐに壊されるのは分かり切ったことなのでとうとうあげずじまいにしてしまった。

(セスナ機?)
私はとても不器用な方なので、妻はその完成を危ぶんでいたのだが、出来上がった作品(?)をみて、意外であるといった表情を見せていた。今では、新しい芯が出るとすぐに私に手渡すようになっている。夢中になって作っている私を見つめながら、多分、「子供がえりでも始まったか?」と思っているのかもしれないな。とにかく、楽しんでいる最中である。

 いらなくなったボタンや孫のオモチャのタイヤも部品として大活躍している。プロペラは、ラップの芯で作ってゴム動力で回るようにしてある。苦労したのは、そのプロペラを固定させることであった。小さなボタンを利用して針金で回るようにしてみたが、残念ながら、今の私の力量では自走したり飛行させるまでにはできそうもない。ただ、子供みたいにプロペラの回ることを楽しんでいるだけなのだ。

(チキチキ大レース?の車)
下の写真は、パソコン用インクの入っていた小箱とトイレットペーパーの芯を使って作ったチキチキ大レースに出てくるような車である。組み合わせによっては、意外に面白い発想も湧いてくるようだ。この車はまだ孫には見つけられていないので、見つかったらまた欲しいよと騒がれそうだが、今度は「大事に優しく扱って」と注文をつけてあげようかと思っている。やはり、孫の喜ぶ顔はなにものにも代えがたいものだからね。でも、本音はチョッピリ惜しい気もする…。

2013年5月14日火曜日

一喝される!

(妻が頂いたシクラメン。毎年咲いて楽しませてくれる。)


電話が鳴った。妻が取り上げてO先生からだと言う。O先生は80才間近の税理士である。何だかんだと先生との付き合いは長く、私の上京後すぐからのお付き合いである。だから、年数だけであれば四十数年もお付き合いしていることになる。

O先生は、東大出なのに、労働運動(特に未組織労働者の組織化)に命を懸けて取り組んでいて、自身の栄達などまるで顧みない熱血青年闘士であった。上京したてで、小企業勤務の苦汁を飲まされていた私にとっては、先生は頼りがいのある憧れの存在でもあったのである。先生とは、直接の親交というよりは、地域支部という組合関係を通じての触れ合いであったが、その折々の触れ合いの中での印象は常に強烈に心に残るものであった。まさに、私にとっての英雄そのものであった。

ある時、私たち三名(友人2名を含む)は、売上税(今日の消費税)創設反対のポスターを電柱に貼っていた。当時は、今と違って、政治的主張はポスター掲示によることが多く、労働運動や政治運動をする者にとっては、電柱は警察に捕まる危険はあっても格好の主張の場でもあったのである(現在は電柱でのポスター貼りはほとんどなくなっているが…)。その時は不運(?)なことに、ポスター貼りを通報され、パトカーに追い回されて私以外の2名が捕まってしまった。あわてた私は、知人に連絡を取って、即時釈放を求めて集団で警察署に押しかけた。20名以上であったか、深夜にもかかわらず集まってくれた仲間の中にO先生もいて、釈放交渉の中心となって折衝してくれたのである。その対応の見事さや毅然とした態度には、若かった当時の私の魂を揺さぶるのにやぶさかではなかった。とにかく、O先生は私の憧れの人であったのである。

時を経て、労働運動も勢いをなくし今日のようになってしまったが、先生は税理士の資格を取得してその業務をしながら、労働運動への関与を現在も続けている。私は、税務関係の相談等で交流を続けてきているが、未組織労働者の救済の話になると、四十数年前の情熱そのままに熱弁をふるうO先生の姿には、ただただ頭が下がるばかりでなのだ。

(力強く大地から顔を出す筍)
その先生に、一喝されてしまった。
近況いかがと心配して電話をくださったのであるが、健康を理由とした最近の私のていたらくぶりが情けなかったらしく、この状況をなんと考えているかと一喝されてしまったのである。久しぶりの叱責に、身の震える思いがしたが、仰られる通りなので、電話口で身をすくめるほかはなかった。

私にもできる貢献の場があるはずだからと、かっての熱情そのままに話す先生は、あの当時の若々しさを今にとどめていた。本当に頭の下がる思いであった。近日中に訪れることを約して電話は終わったが、私は、久々に身の引き締まる思いにとらわれている。そうなのだ、先生の言われる通り、健康を理由に怠惰な生活を繰り返していてはいけないのだ…。情勢は緊迫していることを忘れてはいけない。奮起せよである………。