写真は、4月17日の腱板断裂手術後に、肩と上腕部を固定させるために使用したギブスの一種である。
脇の下に固定させ上腕部を押さえつけるもので、その不自由極まりないことは言語に絶するものであった。起きているときも寝ているときも、25日間の入院期間中3週間も外すことができなかったのだから、このギブスへの恨みは骨髄にまで達している。外したその日には思わず蹴とばしてやりたいぐらいであった。
このいまいましいギブスを外してから、本格的な週3回のリハビリに入り3ヶ月を経過したが、部分的にはそれなりの回復が見られるものの、肩や腕の周辺部が委縮して固まってしまい、予定通りの回復には至っていない。入院中に発生した原因不明の肩の脱臼による神経の損傷(?)が要因ではないかとのことである。
退院後も痛みが激しく眠れないことが続いたので、病院のベッド生活が恋しいほどであった。妻の負担も多くなってきたので、私の寝室を私の部屋(事務室兼書斎)に移し、自由に寝起きできるようにして、その負担の軽減を図った。薬の種類や量も多くなって、最近では副作用か浮腫みも出るようになった。痛み止めで効き目の強い薬によるものらしく、体重も5%ぐらいは増えてしまった。痩せるならともかく太ってしまうとは……。
今、パソコンが使えるようになったので、次は車の運転ができるようにと努力中である。私の車はハンドルにギアが付いているので、ギアに手が届かなくてはどうしようもない。オートマ車とは言え、片手運転ではハンドルさばきが思うに任せず、危険であるからだ。今のところ、左肩が思うように回復していないので、ギアに左手が届いてはいない状態だ。何とか届くようにと努力している。
車を元のように運転できるようになったら、一寸だけ大きくなった孫たちを連れて釣りに行こうと思っている。肩を痛めて以来、苦労をさせ続けている妻を乗せて、あちこちのフラワーパークを巡って歩こうとも思っている。そして何よりも先に、去年逝った母の墓前に花を供えたいと思っている。