2012年2月5日日曜日

鬼(不幸・災い)は外!

 写真は我が家での節分グッズである。目刺しを焼いて、その頭をとって豆の枝の先端にさし、玄関表の窓格子にヒイラギとセットにして1年間置いておく。子供たちが小さかった時分には、私か妻かが鬼のお面をかぶって、逃げる役目を果たしていた。節分も、子供たちと触れ合える楽しい行事の一つであったのだ。

 妻と二人暮らしとなってからは、鬼の面を玄関ドアに貼りつけて、そのお面に豆をぶちまけている。はじめのうちは「福は内、鬼は外」と大声を出していたのだが、年を経るにしたがってその声もだんだん小さくなってしまい、今では口の中でぶつぶつ言っているような具合になってしまった。ぶちまける豆も、あとの掃除が大変なほど撒いていたのを、今は玄関に少々と各部屋にぱらぱらとしか撒いていない。鬼(不幸・災い)は、こうした中途半端な対応を知っていたのだろうか。平成23年は、そうとでも考えないと理解できないぐらいにいろいろなことが起こってしまった。

 健康面では、腰痛の悪化と年末からの五十肩に悩まされた。仕事面では、腰痛から長年勤めたタクシー業界を退いて失業せざるを得なかった。100歳まで頑張るかと思っていた母が97歳7か月で他界した。物的な面でも、テレビ・湯沸かし器・洗濯機・掃除機・お風呂の釜と次々に故障して取り替えた。姪の健康状態が悪くなったり、子供夫婦や孫たちの心配事が多かったりと、とにかく大変な年であったのだ。

 だから、今年の節分はいろいろな思いを込めて豆を撒いた。
 「福は内、鬼(不幸・災い)は外」と大声で------。
 

 

 

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