( 郷里・会津の里の夜明け -6月- ) |
絵を描きながら、その母の亡くなる3カ月前に東日本大震災が起こり、老人施設にいた母の安否が分からず心配していた事を思い出していた。
郷里の会津にも、多くの被災者たちが避難してきた。町ぐるみの避難で、その被害の甚大さを思い知らされたものであった。それも、原発の事故による放射能被害からの脱出という悲惨なものであった。
あの震災から3年を経過した今に至るも、まだ多くの人たちが、故郷に帰れないでいる。安倍政権が糊塗しているような復興などは、その実態が程遠いものでしかなく、将来を奪われた事実には何の変りもないのだ。
安倍首相は何かというと、現地を何度も訪れたと言明しているが、原発被害の深刻さを理解しているというのであれば、その被害をもたらした原発の徹底した検証もなしに、ベトナムなどの諸外国に経済界の代弁者として原発売り込みなど出来る筈はない。つまりは、現地訪問は単なるパフォーマンスに過ぎないということである。財界・大企業のための行動でしかなかったということだ。
(のどかな山村風景-教本の模倣画) |
自公政権の7月1日の暴挙以来、私は、現政権のすべてが信じられなくなっている。
今、マスコミを賑わせている「拉致被害者をめぐる北朝鮮との交渉再開」も、純粋にもろ手を挙げて喜ぶことができないでいる。先の暴挙をカモフラージュする駆け引きに利用されているのではとさえ思えてしまうのである。シナリオは、すでに出来あがっているのではないかと穿った見方さえしてしまうのである。彼らの暴挙は、そう考えさせる多くの内容を含んでいるのだ。
こうした考え方が、被害者家族に対して不遜な考え方であることは承知しているが、安倍首相の発想には、軍事国家再建を目指すという彼の命題が常に見え隠れし、何でも利用するという匂いがしてならない。私は、被害者家族の為にも、純粋にそうでないことを祈るばかりだ。
今のままに自公政権が続けば、そう遠くない時期に、私たちは再び戦争の惨禍にみまわれることになるだろう。そうならないためにと声をはりあげているのだが、残念ながら、彼らには届きそうにない。財界を潤し、アメリカに歓待されさえすれば、国民の声などは無視してはばからないからである。
その彼らのこれ以上の暴挙を阻止するためには、彼らを政権の座から引きずりおろすほかないのだ。選挙で敗北させる他はないのである。彼らの本質を、国民全体で見抜く他はないのである。
今こそ、安倍政権打倒の国民的大運動が必要だ。
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