(湖東三山の内、西明寺の紅葉 11/16 ) |
いつものように、妻の姉と3人での老人旅行であったが、今回は山登りに行ったような場所が多く、ただただ疲れたという感じであった。それにしても、有名寺院はなにゆえにかくも山中にお堂を建てたがるのかと首を傾げた次第である。ありがたや 苦難の末の 御本尊 といったところであろうか。とにかく、石段の多いお寺さんばかりである。
(清水寺の舞台から 11/17 ) |
都をとりまく周囲の山々に古刹が多いのは、為政者の思惑が働いての事であろうが、それにしてもその権力の大きさには驚かされてしまう。駆り出され、絞りとられた庶民の苦しみはいかばかりであったろうか。でも、矛盾するが、その庶民はありがたい教えや巨大な建造物に歓喜して拝跪したに違いないのだ。権力者の思惑通りにである。
いつの世も、権力者は自己の勢力を誇り保存するために詭弁を弄して庶民を騙そうとする。このことは古今を通じてなんら変わることはない。時には、天変地異の禍までも政治的に利用する。権力を弄ぶものは、庶民などは道具でしかありはしないのだ。
(絶景かなーで有名な南禅寺の山門 11/17 ) |
かの石川五右衛門は、時の権力者・秀吉に逆らいその鼻を明かそうとして捕まったのだとの逸話がある。そのために、見せしめとして釜茹でにされてしまったというのである。だから、彼は大泥棒などではなく庶民のヒーローたる反逆者であったというのだ。真偽のほどは別として、その絶対権力者に立ち向かった姿には喝采を送ってもいいのではなかろうか。
1強5弱の中で暴走を続ける安倍政権は、あろうことか国費700億円を無駄遣いしてまで大義なき選挙を挙行してしまった。国民愚弄も甚だしいものである。しかるに、暴挙でしかないこの事態に際しても、いまだに40%近い支持を得ているというのだから、私にはとても信じられないことだ。2年前に安倍政権を許して窮地に立たされたはずの国民は、またまた同じ轍を踏もうとしているのだろうか。
戦争をしたいのですか?戦前の日本に戻りたいのですか?この際、しっかりと考えましょうよ!国民の一人一人が、平和のための五右衛門になりましょうよ……。
0 件のコメント:
コメントを投稿