2015年1月20日火曜日

情けない話ではあるが---

(今年のおせちは、私が作った)
情けない話ではあるが、独りでいるということが、こんなにも寂しいものだとは思わなかった。
事業に失敗して十数間年もの孤独生活を経験した私であるのに、たかが数日間の一人生活でこのような寂寥感に襲われるとは思いも及ばなかった。

情けない話ではあるが、こんなにも妻が恋しいと思ったことはない。一人で作り一人で食する味気なさが、妻を恋しがらせるのだろうか。たかが10日間あまり妻が留守にするというだけであるのに----。

妻は、友人の誘いで11日間の予定で外国旅行(ニュージーランド)に行っている(今日で5日目)。その友人の息子さんがその国に住んでおり、旅行を兼て会いに出かけるのに便乗させてもらったのだ。二度とない機会だからと快く送り出したのではあるが、こんなに寂しくなるとは考えてもいなかった。

情けない話ではあるが、妻のいない生活は、全てにおいて違った空間を醸し出してしまうのである。テレビを見ていても、食事をしていても、それこそオナラ一つするのにも味気なさがこの身を覆い尽くしてしまうのだ。

だから、自分のこの11日間を面白おかしくさせるためにと、行動記録を時系列的にパソコンにメモして、孤独感を薄れさせようと試みている。それこそ、朝何時に起きて何時に就寝するかまでを、克明に記録している。夕食は何を何の食材でどのような味付けで調理したかということまで記録している。血圧は正常であるかとか、体重は変化がないかなどとも記録している。

こうした記録をしていると、不思議なことに寂しさも幾分かは薄れてくるようだ。明日は何をしようかなんて計画も頭に浮かぶようになってきた。何もせずに寂しさに耐えようなんてことは、愚かでしかないということらしい。年老いて、孤独に立ち向かう際の一助となりそうだ。

とににかくにも、本音は、妻に早く会いたいというところにある。
妻よ、早く帰ってこーい!


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